『インタビューズ』を企画した久保田テツさんに聞きました。
彼らの発言を通して、伝えたい大阪とは?

大阪にゆかりのある、哲学者、アーティスト、社会学者、美術家、詩人、編集者のインタビューを載せている『インタビューズ』。企画したひとりは、大阪大学コミュニケーションデザイン・センターで特任准教授をつとめ、「access to Osaka」のプロジェクトメンバー でもある久保田テツさん。彼に、「人」をクローズアップしたのはなぜか。彼らの発言を通して伝えたかったことは何か。そして、ウサギとカエルの起用理由は?といろいろ質問しました。すると、大阪の「おもしろい人」の概念が変わり、大阪だけではなく日本の明るい未来を期待できる答えを聞くことができました。

観光ということで考えたときに、思い浮かべることはいろいろありますが、実は、土地の魅力は、人なんじゃないかと思うんですね。人こそが、地域の力であり、特徴づける最小単位なのかな、と。そこで思うのが、大阪って、おもしろい人が多いよね、ということです。ここで言うおもしろい人とは、既存の価値や制度とか、皆が当たり前だと思っていることにある種の疑いを持って、当たり前って何だ?ということまで振り返りながら考えて、自分の活動や表現に結び付けている人のことです。

今、大阪は、というか大阪に限ったはなしではないですけど、さまざまな点で疲弊していると言われています。そういうものが、例えば、雇用やこころの病いといった社会的な問題として露呈しているように思いますし、あるいは漠然とした生きづらさや閉塞感を感じる、なんていうこともきっと関係しているのでしょう。ではその疲弊をどうやって打開したらいいかと考えたときに、僕たちの身近な制度や制約をもう一度考える必要があると思ったんです。それは大阪をもう一度考えていくことでもあるんですが、大阪のおもしろい人たちなら、直接的ではないにせよ、制度や制約を壊していくようなチカラを持っているのではないかと期待を持ちました。そこから、新しい価値観やルールを見いだせるかもしれないと。だから話を聞きに行こう、というのがこの冊子の出発点。聞きに行くのは、表紙のウサギとカエルです。日本という場所で何か物語としてこの冊子を捉えるときに、アイコンがあったほうがいいよね、ともうひとりの企画者(甲斐賢治氏)と話して。日本の物語のひとつといえば、鳥獣戯画。じゃあそこに描かれているウサギとカエルで、ということになりました。

インタビューしたのは、僕らの知る範囲の人で、これからの大阪を考えるにあたって改めてじっくりはなしを聞きたかったさまざまなジャンルの人を選んでいます。大阪についてダイレクトに語っている人は3人ですが、そうでなくても、大阪に根を張って活動している人なので、大阪の土地や記憶を引きずった発言になっていると確信しています。こういう人たちが大阪にはいる。じゃあ、そういう大阪っていったい何なの?という想像を働かせてもらえればいいなとも思っています。唯一、東京で活動されている編集者の都築響一さんも、大事な話をしてくださっています。

今回、6名を取り上げましたけど、みなさんのまわりにもこうやって話をじっくり聞くと、すごくおもしろい人が絶対いると思うんですよね。老若男女問わず。意外に6名のような人たちは近くにいるぞ、特殊な事例じゃないよ、ということも伝えたいことなんです。じっくり話を聞くという姿勢さえこちらが持てば、心を揺さぶる人って多いものですよ。

そして、インタビューを通じて改めてわかったことは、大阪というまちには、おもしろい人を生み出すチカラが絶対あるということです。それがなぜかというのは、今の段階では確定できませんが、さらにインタビューを続けて発言を集積していくと、何か見えてくるのではないかと期待しています。

interviews


インタビューズ表紙


インタビューズ裏表紙


インタビューズ本文


都築響一さんのインタビュー掲載

A key to get to know Osaka's new charms. Come on in.

大阪観光コンベンション協会 on Twitter

contact

(財)大阪観光コンベンション協会
大阪市中央区南船場4-4-21
りそな船場ビル5F 〒542-0081
TEL: 06-6282-5917
FAX: 06-6282-5915
E-mail: osakaimage@octb.jp